30秒で500万ドルというスーパーボウルのCMは、ブランドにとって注目を集め、視聴者とつながり、売上につながるものであってほしいものです。Aリストの俳優や人気ミュージシャンに大金を費やすことにはメリットがありますが、有名人がいれば必ず成功するのでしょうか？

ニールセンは、毎年スーパーボウルのキックオフから最後のプレーまでのすべての広告の効果を分析し、ニールセンのスーパーボウル360レポートの一部として発表しています。昨年のスーパーボウルでは、Blended Media Scoreのランキング上位10作品のうち5作品がセレブリティを起用したものでした。

Blended Media Scoreは、スーパーボウル広告の効果を総合的に測定するものです。広告やブランドの記憶力、訴求力、感情移入力、情報力、ソーシャルメディアでの会話などの要素を考慮しています。

この調査では、有名人を起用したからといって、クロスプラットフォームの成功が保証されるわけではないことが明らかになりました。TVレゾナンスの観点からは、有名人を起用した広告は、TVメディアスコアの平均値から見て、大きな優位性を示しませんでした。広告の記憶力は、TVメディア・スコアに組み込まれた重要な指標であり、TVで広告を見た翌日に視聴者がその広告を思い出す能力を測定するものです。有名人という見慣れた顔が、広告を記憶に残すのに十分であるとは限らないのです。

セレブリティのメリットは、オンライン/ソーシャルメディアの指標でより明確になります。セレブリティは、ソーシャルメディア上の話題やオンライン視聴を促進する効果的な触媒です。しかし、彼らは偏見を持つことがあり、多くの場合、幅広いオーディエンスにアピールすることはできません。

クロスプラットフォームで成功した広告には、クリエイティブのベストプラクティスが数多く盛り込まれています。スーパーボウル広告の成功要因の詳細については、広告効果測定、ソーシャルメディア反応、スポンサーシップ露出分析などを含む包括的なスーパーボウル360レポートをご覧ください。本レポートは現在購入可能で、2017年2月10日に配信される予定です。