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観戦か、結果のみか、オリンピック・パラリンピックコンテンツが視聴される方法とは?

0分で読めるシリーズ|ニールセン デジタルシニアスタッフ コヴァリョヴァ・ソフィヤ|2021年7月号掲載

オリンピック・パラリンピックは世界中の観客を魅了し、様々な国から集まるアスリートの姿が報道され注目が集まります。 今年は、新型コロナウイルスの影響が長期化し、世界中の多くの人々の生活に影響を及ぼしていること、オリンピック・パラリンピックの開催形態は過去の大会とは大きく異なるものになります。

直近まで実施の可否や開催方法が不透明な上、多くのメディアでは新型コロナウイルス関連のニュースが大半を占め、オリンピック・パラリンピックに向けた話題が少ないこともあり、観戦に対する関心が低下しており、その結果、テレビ等での観戦はせずに、実際にインターネット利用者のうち17人がオリンピック・パラリンピックを観戦せずにニュースで結果だけ確認したいと回答したおり、2020年2月から5ポイント増加していました(図表1)。

オリンピック・パラリンピック関連コンテンツを提供する企業としては、開催期間中に視聴者とのエンゲージメントを高めるためにも、この意識の変化を把握し、どのようなコンテンツが必要とされるか理解することが重要になります。

オリンピック・パラリンピック低関心層でもニュースの結果は確認する。

スポーツ試合が無観客で実施された場合でも、過去に実施された調査結果からは多くのファンは観戦し続けるであろうと推測されます。

チャート1

求めるコンテンツは年代によって異なる

では、ニュースで結果を確認する際に、どのようなコンテンツが求められているのかうかがいます。34歳では「日本のメダル獲得状況」が最も高く、55%となっています、35歳以上では「見どころのシーン、ハイライト」が高く、35-49歳では58%、50歳以上では59%となっています(図表2)このようにコンテンツのニーズが年代によって異なっているため、各メディアに費やす時間や視聴するメディアによっても異なってくることが想定されます。

ニュースで結果を確認する予定の人がどのメディアを使用するのかを見ると、各年代ともテレビの利用が最も高く、15-34歳は64%、35歳以上では約80%となっています、しかし、コンテンツによっては他のメディアが選択され、中でもデジタルメディアはどの年代においても重要な役割を持っています、デジタルである1534歳に注目すると、若年層は自身が必要とする情報を自ら探しに行く傾向にあること、検索・ポータルサイト/アプリとSNSの利用が最も高い結果となる、それぞれ51%と37%でした。49歳で49%、50歳で36%と2番目に高く、50歳以上で新聞は34%で3位となっています(図表3)各年代が情報を求めて使用するメディアのニーズは異なるため、コンテンツを提供する企業は、ニーズの違いを理解し、これらを活用することが重要です。

チャート2
チャート3

東京オリンピック・パラリンピックの観戦スタイルやメディア利用は今までの大会と比べると間違いなく異なるものになるでしょう。コンテンツを提供する企業としては、提供しているコンテンツが視聴者のニーズの変化と一致しているか再確認することが重要になります。コンテンツに対するニーズは年代によって異なること、自社がターゲットとしている年代にマッチしたコンテンツを提供することでエンゲージメントを高めることができます。

詳細は「スポーツコンテンツの視聴行動と意識に関する調査結果(Vol.4)」に掲載されています。本調査レポートに関するお問い合わせはニールセンデジタル株式会社 セールス&アナクスリティクス宛jpw_ClientServices@nielsen.comまで。

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