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無観客試合がオリンピック・パラリンピックファンのエンゲージメントにもたらす影響とは

1分で読めるシリーズ|ニールセン デジタル アナリスト コヴァリョーヴァ・ソフィヤ|2021年5月号掲載

新型コロナウイルスの影響によって人々の生活は大きく変わりました。

3回目の緊急事態宣言がされる中で、オリンピック・パラリンピックは予定通り開催されるか、そしてどのような形式で開催されるか、不確定要素が多いことから不安に思うファンも多いのではないでしょうか。

無観客でも、多くのファンが観戦する。

スポーツイベントでは、観客の歓声や掛け合いがないと物足りなく感じる人も多いのではないでしょうか。実際に多くのスポーツで、「ファンがいない風景が寂しかった」、「応援の声が寂しかった」と感じる人も多く、各スポーツの無観客された試合をメディアを通して観戦した20%の人は、試合が無観客/縮小した要因で、以前に観戦頻度が少なくなったことがわかりました。

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では、オリンピック・パラリンピックにとってこれは何を意味するのか、うか。今年のオリンピック・パラリンピックがどのように開催されるのか、定かではない、来日予定だった海外のファンが入国できなくなる、多くの人は旅行することに対してまだ不安を持っていること、過去と比べると縮小した大会になることは間違いではないのか、そのよう中、オリンピック・パラリンピックが無観客で開催された場合、インターネット利用者の83%、スポーツ関心層の81%が「大会への関心が変わらない、もしくは高まる」と回答した、共に高い水準となった(図表2)スタンドが無観客になった場合でも、他の多くのスポーツイベント、同様にオリンピック・パラリンピックからのサポートは期待できるか

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デジタルでファンのエンゲージメントを高める

熱心なファンの歓声が響き渡る大会とそうでない大会の観戦体験は大きく異なります。

ファンの無観客試合に対してのニーズは、様々なスポーツを通して共通しています。

回答していただきました。次いで多かったのは、「打球音や選手の声が強調される」19%、「応援音声あり・選んで観ることができる」16%となっており、ファンはカスタマイズされた体験を重要視していることがわかります。オリンピック・パラリンピックが無観客で実施された場合、コンテンツを提供する企業としては、オリンピック配信に対して制限が多い、カスタマイズできる余地が限られている。

デジタル上のコンテンツは、ファンが何をどこで見るか、誰と共有するかなど、自身で選択することが可能です、そのため、最初から最後まで全部観るのか、だけを観戦するのか、それとも観戦はせず結果だけを確認するか、自身に都合の良い内容を選択し視聴すること、デジタルにコンテンツを提供するための一つの鍵となります。

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オリンピック・パラリンピックは、世界中が集まり、コミュニケーションを取り、交流することを目的とする人が多い、今年の大会は大きく異なるものがなるでしょう。健康や安全に対する不安要素が多く、対面でのアクティビティの多くが制限されている中で開催されるオリンピック・パラリンピックでは観戦だけで済む、ファン同士の交流もオンラインにシフトするでしょう。

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