2019年のカレッジ・フットボール・プレーオフ優勝決定戦でディビジョンIの全米タイトルを争う機会を得た2チームは、今日の地位を得ることで世界に衝撃を与えたわけではない。スポーツ専門家の間では、お馴染みのアラバマ対クレムソンの対戦がカレッジフットボールにとって良いことなのかどうかが議論の中心となっている。試合解説はさておき、このライバル関係は地元レベルでも全国レベルでも、ファンのエンゲージメントという点で非常に強力であることが証明されている。

アラバマ・クリムゾン・タイドとクレムゾン・タイガースは、2014年にカレッジ・フットボール・プレーオフが始まって以来、4度対戦しており、そのうちの3試合が全米選手権だった。

ニールセン・スカーボロー・リサーチによると、アラバマ州の地元市場におけるファン数はクレムソン州の地元市場におけるファン数の約2倍。しかし、クレムソンは、タイガースが全国的な舞台で成功を収めたこともあり、2015年以降、地元ファンベース（グリーンヴィル-スパルタンバーグ-アッシュヴィル-アンダーソン市場でクレムソンのフットボールゲームを観戦、聴取、参加した人々）が16％増加している。

アラバマとクレムソンには、それぞれオーバーンとサウスカロライナという注目すべき州内競合チームがあり、地元市場のカレッジフットボールファンの忠誠心を争っている。ランキング1位のアラバマ州のクリムゾン・タイドは全米のファンを魅了し、そのファン数は260万人に達する。

アラバマ大学とクレムソン大学は322マイル離れているが、それぞれのフットボールチームの地元ファンは、情報スーパーハイウェイでの「ドライブ習慣」が非常に似ている。アラバマ大学のファンが週に平均8時間35分インターネットを利用するのに対し、クレムソン大学のファンは週に8時間20分。そのインターネット利用時間のうち、アラバマファンは1日あたり1時間35分をソーシャルメディアに費やすのに対し、クレムソンファンは1時間20分。

全体的に、アラバマファンはソーシャルメディアでスポーツをフォローする傾向が強く、クレムソンファンはインターネットでロゴ入りアパレルを購入することでチームスピリットを示す傾向が強い。

ランキング1位のアラバマと2位のクレムソンによる2019年カレッジフットボール・プレーオフ優勝決定戦は、1月7日（月）にカリフォルニア州サンタクララのリーバイス・スタジアムで行われる。