今日、メディアの選択肢があまりに多いため、何でも新しいもの、最先端のものに振り回されがちだ。その結果、長年使われてきたメディアに対する認識も変化する。ラジオに関する考え方はその典型例で、新興のメディア・オプションが、外出の多い消費者、特に若い世代にとって、頼りになる選択肢になったと考えがちだ。しかし、実のところ、ラジオは瀕死のメディアではない。
カナダでは、ラジオは音楽を聴くための最もポピュラーで広範な方法のひとつであり続けている。実際、ニールセンの第5回カナダ・ミュージック360レポートによると、カナダの消費者の58%が音楽を聴くためにラジオを利用している。
100年以上の歴史があるにもかかわらず、ラジオは時代とともに進化してきた。10代の若者の67%、ミレニアル世代の73%が典型的な週にオンラインで音楽を聴くのに対し、カナダの一般人口の50%はオンラインラジオを聴いている。その結果、10代の若者の58%、ミレニアル世代の68%がオンラインストリーミングで新しい音楽を発見しており、一般人口の45%を大きく上回っている。一方、一般人口の65%は、従来のラジオを通じて新しい音楽に接している。
伝統的なラジオ、ストリーミング、衛星放送がカナダ全土の音楽リスニングを支えている一方で、ポッドキャストのリスニングの成長も否定できない。一般消費者の33%が、1年前よりもポッドキャスト・コンテンツを聴いていると答えている。ミレニアル世代では、その増加率は47%と際立って高い。
カナダにおけるポッドキャストの視聴で重要なことは、消費者が他のメディア、特に音楽やテレビに費やす時間に影響を及ぼしていることである。特に10代と20代の若者は、ポッドキャスト・コンテンツの消費が増えるにつれて、テレビの視聴や音楽の視聴を控えている。たとえば、10代の若者の39%は、ポッドキャスト消費のために音楽を聴く時間を減らしていると答え、ミレニアル世代は、ポッドキャスト消費のために友人と過ごす時間を16%減らしている。



