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長く暑い夏、そして上昇する2018年のメディア総費用

3分で読む|ニールセンメディア マーケティングマネージャー ベリー・パント|2019年5月

長い猛暑の夏に次々と記録が更新されたが、長い猛暑の夏がメディア総支出に与えた直接的な影響はすぐにはわからない。このことは、ニールセンの新しい年次報告書「Gross Media Spending 2018」を見れば明らかである。伝統的な夏の落ち込みは、他の年に比べて大きくはなかった。 

メディア総支出の規模についても同じことが言えるわけではない。これは2018年に7.5%と大幅に増加し、年末には79億ユーロの総予算を計上した。支出額の伸びは、メディアの種類によって均等ではない。テレビ、インターネット、アウト・オブ・ホームは平均以上の伸びを示しており、印刷メディアはこの伸びを抑えている。

この展開は2018年に限ったことではない。紙から(デジタル)画像へのシフトは、以前から見られたことだ。これはもちろん消費シェアにも影響を及ぼし、テレビとインターネットが主導権を握り、紙媒体は年々シェアを落としている。

2018年の主要な数字を見ると、媒体タイプごとに支出の構成が異なることがわかる。少なくとも、上位の広告主とその媒体タイプにおける総メディア支出に占めるシェアを見ればわかる。テレビでは、10大広告主がシェアの17%を占めているが、10大チラシはすでにシェアの40%を集めている。映画館では45%にもなる。

100万ユーロ以上の予算を持つ広告主の数も、媒体の種類によって異なる。公共雑誌、パンフレット、映画館は、こうした広告主が最も少ないが、テレビ、ラジオ、新聞は、「大口支出者」の数が最も多い。しかし、この選ばれた広告主グループの支出シェアは異なる。テレビでは96%だが、日刊新聞では9%の広告主(100万ドル以上の広告主)が72%の支出を担っている。

リーフレットは最も極端な数字を示している。37の広告主からなる小さなグループが支出の80%を占め、フォルダー内のメディア支出総額の96%が、小売業を中心とするグループによるものである。これは、パンフレットがメディア市場の非常に明確な一部であることを示している。

デジタル化の影響で、見る、読む、聴くという区別がますます増えている。これがメディア消費の古典的な形態であるかどうかに関係なく。例えば、リスニングとは、FM機器を使ってラジオの生放送を聴くこともあれば、スマートフォンを使ってSpotifyを聴いたり、タブレットを使ってラジオの生放送を聴いたりすることもある。デバイス、受信方法、オーディオの形態がミックスされて、最終的に「リスニング」となるのだ。テレビや読書も同じだ。

総メディア支出を3つのメディア消費形態別にみると、各コンテンツタイプで増加していることがわかる。第4のクラスターは、他の3つのクラスターのいずれにも帰属しないため、前表の家庭外と同じである。

ニールセンについて 、メディアタイプごと、セクターごと、シーズンごと、広告主、ブランドごとなど、あらゆる展開をニールセン年次報告書「メディア総支出2018」で読むことができる。レポートをご注文ですか?お問い合わせください。

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