投資家が企業の長期的な成功を評価する際、財務状況は常に最優先事項である。しかし環境・社会・ガバナンス（ESG）への取り組みも、ますます重視されるようになっている。持続可能で責任ある投資フォーラムの報告書によると、2016年には米国でプロの運用下にある資金の5分の1に相当する8.7兆ドルが、社会的責任投資戦略に基づいて運用されていた。
あらゆる業界において、多くの投資家は関連するESG分野における企業の相対的なパフォーマンスを理解しようと努めている。これは機会とリスクがどのように管理されているかを把握し、ESG要素が成長、イノベーション、人材確保といった重要な成功要因を企業が推進する上でどのように寄与しているかを判断するためである。
最近、グローバル責任・サステナビリティ担当上級副社長のクリスタル・バーンズは、投資家関係担当上級副社長のサラ・グビンスと対談し、投資家が長期的な事業成功を理解する上でESG要素がますます重要になっている点について議論した。
会話の中で、サラは投資家にとって重要なESG分野のいくつかを共有した。具体的には、人材開発と定着、多様性と包摂性、ガバナンスと経営陣のインセンティブ、技術とサイバーセキュリティ、気候変動などである。ただし、彼女は「これらの分野への重要度や関連性は業界によって異なる」と注意を促した。
「ESGは投資家にとって幅広い意味を持ちます。彼らは財務的な最終結果だけでなく、企業がそこに至るプロセスにも注目しています。 これはESGの最終目標と財務的最終目標と捉えられます。両者が密接に関連しているという認識が高まっています」とサラは述べた。「[ニールセンにとって]『Path to 2020』は財務目標を達成する道筋ですが、その達成プロセスにおいては、カーボンフットプリントの削減や業務プロセスのデジタル化といったESG施策も含まれています」
当社のステークホルダーにとって最も重要であり、長期的な事業成功に不可欠なESG分野に関する詳細情報は、2016-2017年度非財務重要性評価およびニールセン・グローバル・レスポンシビリティ・レポートをご覧ください。
