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パンデミック(世界的大流行)にもかかわらず、オージー・カーの販売台数は回復している。

3分で読む|メディア産業グループ アド・インテル コマーシャル担当 ローズ・ロプレイアト & メディア産業グループ ディレクター マイケル・ブラウン|2020年7月

COVID-19の結果、広告費の減少をめぐるネガティブなニュースが相次いでいるが、広告費が伸びている分野もある。その中には、FMCGやEコマースといった予想外の領域もある。

自動車産業は、一般的なトレンドに逆らっている分野の一つであり、広告は、大量輸送の選択肢よりもニールセンについて 個人的な交通手段をより身近に考えている消費者を取り込むために上昇している。ニールセン・アド・インテルのデータによると、自動車インターネット・サイト、SUVブランド、ディーラー・グループの活動に基づいて、2020年5月から6月にかけて、オーストラリアの自動車業界における広告費は上昇を記録した。 

ほとんどの州がロックダウンから脱しつつある中、このような出費の増加は、増加する潜在的な自動車購入者を適切なタイミングで引き留めようとするブランドにとって極めて重要である。加えて、COVID-19が消費者の行動を著しく変化させ、メディア消費を増加させた(ロックダウン規制が実施されていた時)ことは周知の事実であり、マーケティング担当者は広告戦略を調整する必要に迫られている。 

予想通り、新車販売台数は急減した。しかし、 4月に48.5%落ち込んだ自動車業界は回復しつつあり、6月末時点では前年同月比6.4%減にとどまっている。この結果をもたらした主な要因は、魅力的な年度末商戦と連邦政府の貴重な即時資産償却制度を利用しようとする消費者と企業であった。実際、オーストラリア人は2020年6月に11万台以上の新車を 購入しており、ニールセンについて 、今後数ヶ月間の在庫不足が懸念されている。 

これは、ブランドが厳しい予算決定を迫られているときでも、危機の最中に消費者に沈黙しないことがいかに重要かを示している。ニールセンの調査によると、2020年の残りの期間、完全に暗転したブランドは、2021年に最大11%の収益減少に直面する可能性があるという。

ニールセン・コンシューマー&メディア・ビュー(CMV)の最新データ(2020年2月~4月調査)によると、新車・中古車ともに、特に25~39歳の男性の需要が増加傾向にある。 

同期間中、地方/田舎に住む18〜24歳の新車購入意向は倍増し、3ヶ月前(12月〜2月)と比較すると8%に達している。また、首都圏に関しては、25~39歳の消費者の新車購入意欲が最も高まっており、9%(12月~2月)から12%に伸びている。 

今後6ヶ月以内に新車を購入する意向のある人たちのブランドを見ると、アウディ、BMW、JEEP、トヨタが検討対象として増えている。 

また、広告費に関しては、トヨタ自動車、現代自動車、三菱自動車が、広告費ランキング(2020年1月~6月)で自動車広告主トップ10をリードしている。


COVID-19は確かに広告業界を再形成した。COVID-19は広告業界を確実に再形成し、広告主やマーケティング担当者に戦略の再考を迫っている。重要なのは、メーカーが「ニューノーマル」においても、ブランド認知が消費者の検討の最前線にあり続けるようにすることである。

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